トカラ列島のレントゲン便② 口之島・中之島

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鹿児島県十島村、トカラ列島
Tokara Islands, Toshima Village, Kagoshima, Japan

旅の1日目は飛行機で東京・羽田から鹿児島へ。鹿児島本港からトカラ列島行きの「フェリーとしま2」に乗船しました。船は23:00に出港し、翌朝5:00から夕方にかけて、口之島、中之島、諏訪之瀬島、平島、悪石島の計5島を巡りました。船酔い覚悟でのぞんだトカラ列島行きですが、天気がよすぎて海はベタ凪ぎ。船はほとんど揺れることなく、定刻通りに各島へ入港しました。トカラ列島で初めて降りた島は、鹿児島港の南西200kmにある口之島です。
(写真:武藤奈緒美、文:根本聡子)

On the first day of the trip, I flew from Tokyo / Haneda to Kagoshima and got on “Ferry Toshima 2” from Kagoshima Main Port to Tokara Islands with my friends. Leaving at 23:00, we visited Kuchinoshima, Nakanoshima, Suwanosejima, Tairajima and Akusekijima on the second day. The weather was pretty good all day and the ship entered each island on time as scheduled, almost without shaking. The island we first went down was Kuchinoshima that is located 200km southwest from Kagoshima.
<photographs by Naomi Muto, text by Satoko Nemoto>

鹿児島本港から「フェリーとしま2」に乗船

5月14日(月)。朝9時に十島村のホームページでフェリーの出航を確認。予定通りの出航にほっとする。奄美諸島は数日前に梅雨入りしているが、鹿児島と種子島は晴れマーク。天気は悪くなさそうだ。日中の鹿児島は日差しが強く、気温26度とけっこう暑い。鹿児島本港で乗船券を購入し、十島村役場で下船時に行けるみどころを教えてもらい、スーパーとコンビニで2日分の食糧を調達。鹿児島中央駅近くの屋台村で食事をすませ、温泉に寄ってから鹿児島本港へ戻った。

十島村営の「フェリーとしま2」は4月に竣工したばかりの新造船。総トン数は1,953トンで、先代「フェリーとしま」の1,389トンより4割ほど大きい。旅客定員も200名から297名に増えた。そばで見上げると思いのほか大きくて迫力がある。

真新しく快適なフェリーとしま2。客室は2等客室(雑魚寝)、指定寝台(2段ベッド)、1等客室の3タイプ。レストラン、シャワー室、キッズルームなどもある。

 

乗船は21:00から始まる。時間になると、フェリーターミナルの待合室に三々五々、乗客が集まってきた。住民健診に携わる医療関係者をはじめ、発電所や消防車やNTTの中継施設の点検作業を行う技術者など、仕事で乗船する方々に混じって、一般の旅行者も空いたスペースに乗せてもらう。

旅行者といえば、個人旅行者のほかに、トカラ列島7島巡りのバスツアーが乗っていた。急遽、フェリーの運行会社(が運営する旅行会社)が企画したらしい。さらに、鹿児島テレビのクルーと出演者のボーカルデュオ、NHKの番組スタッフ、鹿児島県の職員の視察グループ(推定)など、さまざまな目的の人たちがこのレントゲン便を利用していたことを乗船してから知った。

仕事の人も遊びの人も楽しそうな出港前のフェリーターミナル。

各島への物資が積み込まれる。郵便の真っ赤なコンテナはどの島の港でも目立っていた。

色とりどりの花も積み込まれていった。

 

フェリーとしま2は定刻の23:00に出港。鹿児島の街明かりが次第に遠のいていく。船は闇の中、桜島の大きな島影を通り過ぎ、小1時間かかって錦江湾を抜けると東シナ海へ出た。

離岸の作業をデッキから眺める。夜風が気持ちいい。

港で手を振ってくれる人に手を振り返した。トカラ列島への船旅が始まる。

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武藤 奈緒美

Naomi Muto, photographer
1973年、茨城県日立市生まれ。趣味は読書、落語や演劇鑑賞、歴史探訪、きもののあれこれ。昨今はとりわけ民俗学や日本の手しごとに強い関心がある。

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